ご挨拶
Greeting 〜これまでの、これからも確かな信頼を伝えて。
太平洋戦争が終結してまだ日も浅い昭和24年3月、当社は前身の大日本塩業株式会社から国内の事業を継承して、新たな出発をいたしました。当時は戦禍からの復興時代でありましたが、当社においても中国、台湾等海外での製塩を中心とした主要な事業は、敗戦によってすべて喪失し、国内に残存する資産を主体とした倉庫業と塩の粉砕・加工・包装業務を営む苦渋に満ちた草創期でした。
それから半世紀もの年輪を重ねる中にも、いくたびもの試練に直面しましたが、輸入塩の流通加工メーカーとしての地歩を固めるとともに、さらなる発展を目指して一般物流事業と貿易事業にも力を注いでまいりました。中でも、多様化していくお客さまのニーズに対応するため、アクセスに利点のある主要港湾に隣接した自社倉庫に保税蔵置所を構え、輸出入貨物の通関、荷捌のサービス、またくん烝設備や定温設備など付加価値を備えた倉庫群の充実により、機動力を高めた業務を展開しております。また、戦前からの中国との貿易実績を基に、包装資材、道路用塩、その他高品質な新規商品の発掘輸入を目指しております。
終りに、当社は内外商流をあわせもつ中堅物流業者としての特色を生かし、特性ある情報ときめの細かいサービスによって、顧客の便益増進に奉仕することを企業理念として社員ひとりひとりがこれの実現に向け努力しております。
企業理念
Corporate philosophy 〜お客様の満足、それが私たち日塩の活力源。
われわれは、内外商流をあわせもつ中堅物流業者としての特色を生かし、
特性ある情報ときめの細かいサービスによって、
お客さまの便益増進に奉仕する。
ひとりひとりは、職業人としてまた人間としての成長をめざし、
お客さまへの奉仕を通じて自己実現をはかる。
この結果として、
高い社会的評価を獲得し、
ひとりひとりの経済的、社会的地位の向上を実現する。
会社概要
Outline 〜「ひと」と「もの」にもコミュニケーションを。
商 号 | 日塩株式会社 |
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設 立 | 昭和24年3月31日(創業 明治36年9月22日) |
資本金 | 1億円 |
本 社 | 〒108-0022 東京都港区海岸3丁目19番8号 |
支 店 | 横浜、名古屋、神戸 |
営業所 | 東京、札幌、仙台 |
事業所 | 横 浜:千若、本牧、国際埠頭 名古屋:千鳥、西四区 |
営業倉庫 | 東 京:芝浦 横 浜:千若、本牧 名古屋:千鳥、西四区、四日市 神 戸:1号・2号 |
営業種目 | 倉庫業 港湾運送事業 貨物自動車運送事業 通関業 塩の輸入製造販売業 輸入塩の加工包装業 一般商品の輸出入業 |
本社アクセス
会社沿革
History 〜確かな歩みで未来へアプローチ
明治36年(1903年)9月、神戸に誕生した「日本食塩コークス株式会社」は、コークス製造の余熱を利用して再製塩の製造を開始し、その後京浜方面へも事業拡大をはかって、明治41年(1908年)には社名を「大日本塩業株式会社」と改称しました。
そして、中国の遼東半島(大連近郊)において天日塩田の開発に着手し、その生産塩を内地向け食料用や工業用および北洋向け漁業用、さらに朝鮮方面にも供給しておりました。
大正3年(1914年)には、のちに一大コンツェルンを形成する神戸の大商社「鈴木商店」の傘下に入り、中国山東半島の膠州湾(青島近郊)をはじめ、台湾(台南近郊)、朝鮮等でも塩田開発をおこない、東南アジアや地中海、ヨーロッパ、北米地域からの輸入もあわせて、内地ソーダ工業用の原料塩としての需要にも応えました。
さらに太平洋戦争時には、臭素やカリウム、マグネシウムの生産工場も併設して軍需産業にも貢献しましたが、敗戦により在外資産のすべてを喪失することとなりました。
戦後、企業再建整備法に基づき「大日本塩業株式会社」の国内の資産と業務を継承し、昭和24年(1949年)3月、「日塩株式会社」が発足することになりました。
「日塩株式会社」は、国内に残存した塩倉庫や再製塩工場を主体にして塩の保管、加工包装、回送のほか、外国塩の輸入を営み、輸入塩の流通加工メーカーとしての基盤を固めました。さらに一般物流事業にも進出し、輸入葉たばこをはじめ一般貨物の保管も取扱い、くん蒸倉庫や定温倉庫の設備も整えております。
また、オフィスの文書や個人の家財保管などトランクルーム事業にも取り組み、多様化するお客さまのニーズに対応するとともに、自社倉庫を核とした通関業を活かして製品や原材料等の輸出入業務にも力を注いでおります。
ほぼ1世紀に亘って培ってきた塩事業の歴史と伝統を基盤とし、輸入塩流通主体としての地歩を確保し、貿易業務も一体化した総合物流企業としてこれからもお客さまに奉仕してまいります。
事業の沿革
Chronology 〜過去から積み上げてきた歴史と共に。
大日本塩業株式会社時代(明治36年9月〜昭和24年3月)
明治36年 | 神戸に日本食塩コークス(株)設立、資本金5万円 余熱式装置の特許により再製塩事業を開始 |
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明治41年 | 大日本塩業(株)に改称、東京支店を設置 |
大正3年 | 鈴木商店の傘下に入る |
大正8年 | 本社を東京日本橋に移転 |
昭和3年 | 本社を八重洲町(丸の内二丁目6番地)に移転 |
昭和20年 | 敗戦により在外資産のすべてを喪失、内地に残存する塩倉庫を主体に倉庫業と小運送業を営む |
昭和21年 | 本店を渋谷区田毎町に移転(八重洲ビル接収) |
昭和24年 | 整備計画が許可され、大日本塩業(株)解散登記 |
日塩株式会社(昭和24年3月〜現在)
昭和24年 | 日塩(株)設立登記(渋谷区田毎町9、資本金300万円) |
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昭和29年 | 中国塩、インド塩の輸入開始 |
昭和31年 | 本社を千代田区丸の内二丁目6番地に復帰 米国葉の輸入並びに東京・横浜で国産葉たばこの保管を開始 |
昭和34年 | ギリシャ産オリエント葉の輸入開始 |
昭和37年 | 倉庫業法の改正により倉庫業の許可を受ける(東京、横浜、名古屋、四日市、神戸) |
昭和47年 | 神戸支店の粉砕加工、原塩包装を廃止 名古屋で再開 |
昭和52年 | 日本道路公団の道路凍結防止用に輸入塩の納入開始 |
昭和56年 | 資本金を1億8,000万円に増資 |
昭和58年 | 豪州ポートアルマ塩の輸入開始 |
平成5年 | 名古屋にニコム物流(株)を設立(資本金3.000万円) |
平成7年 | 阪神・淡路大震災により神戸支店の倉庫・保管貨物を被災 輸入塩基地を東高島より国際埠頭(株)構内に移設 |
平成9年 | 塩専売制度廃止 会社のシンボルマークを変更 |
平成14年 | メキシコ原料塩の購入・営業協力について三菱商事(株)と合意 |
平成16年 | 本社を東京都千代田区丸の内から東京都港区海岸へ移転 |
平成23年 | 東日本大震災により仙台営業所被災 |
平成26年 | 日本国際輸送(株)との共同株式移転による親会社「N&Nホールディングス(株)」を設立 |